akimof の日記

酔いどれアキモフは、電気羊の夢を見るか?

ジョンが死んで35年、あれこれ仕事の雑感。

 大学生の頃だ、ジョンが死んだのは。

その頃、友人たちと大騒ぎして、大学近くのたまり場で飲んだくれた覚えがある。あれから35年…。

10年間のビートルズ時代、10年間のジョン&ヨーコを経て、わずか40歳で殺されるという人生って、どういうもんだろう? 確かに達成した事を考えたら、僕らの凡庸な人生に比べたら凄まじいものがあるけれど、でも本当は生きながらえた方が、ジョンにとって良かったはずだ。

日々、障がい者と暮らしていると、生きている意味を常に考える。ジョンのように生きるのも人生だし、「生きる意味」から遠く離れた、ただ存在している彼・彼女のような生き方も実はひとつの人生だ。

障がい者福祉の現場は欺瞞に満ちている。大昔だったら、打ち捨てられもしくは殺されたりしていた人間達かもしれない。そういう彼らを預かり、日常を楽しく送らせ、仕事を与えて社会性を持たせるなんてことは、実はここ100年くらいの作業でしかないはずだ。介護精神、ボランティア精神、人を助けたいという思いは、それはそれで美しいのかもしれないけれど、現場は全く甘くない。

ただ、ひとつだけ言えるのは、障がい者を抱える家族は本当に大変だろうということ。産み落としたその日から続く苦悩の日々。膨大な経済的な手当。当事者だけではなく、親兄弟に起きてくる人生のあきらめ。

 仕事で関わっている身分としては、「笑っちゃう」くらい他人事で済ますことができるわけだけど、当事者はどれひとつ逃れることができない。

世界的に成功しても、殺されることがあるのが「人生」。生まれてきてごめんなさいといった状況かもしれないのに、周囲に生かされるのも「人生」。自分がやっている事が何かになると思い続けているわけだけれど、いったい何になっているのかわからない僕の「人生」。

ジョンが死んで35年。さまざまな事を考えた。