読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

akimof の日記

酔いどれアキモフは、電気羊の夢を見るか?

障害者のセックスは難しい。

 

妊娠しているかもしれない…。そういう考えがよぎった。職場で障害を持つ利用者さんの女性と話をしていてのことだ。

障害を持っているとはいえ、成人した男女であるわけだから、彼らの性行為にいたる交際を阻む権利は誰にもない。もちろん、それは21世紀の先進国における人権意識によるものであって、現実の社会ではなかなか困難を伴う問題だ。かつては、周囲の矯正や限定的な配慮によって、障害者の「性」は相当に不自由なものだったろう。今の時代であっても、暗黙の了解として障害者から性を遠ざけるような風潮が全くないとはいえない。

ろうあ者や身体障害者においてさえ、妊娠・出産・子育てを周囲の介助なしでやり遂げるのは大変だろうと思えるのに、知的障害精神障害を抱えている人にとってのそれは、いったいどれくらいの難しさなんだろう。当たり前に、自由に性行為を楽しみなさいとは、周囲の理解や条件が整っていない限り、軽はずみには言えない状況だ。

NHKで「バリバラ」という番組をやっている。バリアフリーのバラエティといった意味らしい。この番組でも、障害者のセックスを取り上げた回の反響が高いという。

パラリンピックの盛り上がりもいいだろう。差別の撤廃は当然のことだし、さまざまな企業に障害者の採用枠を整えてもらうことも重要だろう。社会生活のあらゆる側面で健常者と同じような喜びと愉しみを謳歌してもらうことにも異論はない。

ただ、知的・精神障害者自閉症発達障害者などのセックスライフに関しては、その後、妊娠や出産、そして子育てという、障害者にとっての大きな枷になるやもしれない事態が待っているわけだから、なにもかも自由でいいなんてことはない。周囲の協力や万全の条件がない限り、手放しで褒められた事態ではない。

それでも、自由やバリアフリーを主張する人がいなくはないが…、そういった発言は、無責任で偽善的な発言かもしれないことを理解すべきなのかもしれない。

障害者の「性」は、かように難しい。