akimof の日記

酔いどれアキモフは、電気羊の夢を見るか?

今日、利用者さんが、自殺した。

 

自分が働いている知的障害者の施設に通う利用者が、今朝、自殺した。彼が入居しているグループホームの裏手で首をつっているところを発見された。まだ30代だったけれど、身寄りのない奴だったので、自治体が中心になってひっそりと葬儀が行われるという。

 

その報を受けて真っ先に感じたことは、「怒り」だ。実は、今もこの文章を書いていてもムカついている。誰に対しての怒りなのかよくわからない。そういう選択をした本人に対してなのか、何もできなかった自分に対してなのか、あるいは行政・福祉に対してなのかはわからない。

 

知的障害者といっても、自閉症ダウン症とは別に、たまたま幼児期から子供時代における生活環境が悪いとか、事故や病気のせいで、教育がままならなかったケースの障害者も多い。自殺した彼も、どちらかと言えばそういうタイプだった。ごく普通に会話ができるし、一般社会の時事的な情報にも、特段ついて行けないという感じではなかった。ただ<読み書きソロバン>といった社会生活に必須のことが上手くできないというだけだ。そんな彼の心にも、空っぽの何かが宿っていて、「自死」という選択を迫らせるということになった。

 

希望とか喜びとか愉しみとか、そういった生きていくための糧が、彼の中にはひとつもなかったのか。確かに知的障害ということで、自ら積極的に気持ちを表明するとか、ある種のアピールを続けるということに、健常者よりは選択肢がなかったことはあるだろう。しかし、孤独な精神状態に、周囲が気づけなかったのはどうしてか。とても難しい問題だと思う。簡単に回答はでてこない。ただ、腹立たしさだけが生まれてくる。

 

知的な障害を抱えて生きてきて、そして若くして自殺しなければいけない人生なんて、この世にあっていいわけないじゃないか!