akimof の日記

酔いどれアキモフは、電気羊の夢を見るか?

思いおこせば、あいつは障害者だった

 

僕が子供だった頃、昭和30年~40年代は、知的、精神障害者を収容する施設は普及していなかった。自治体も少しづつその問題に気づき始めているという状態だった。現在あるような養護学校も、通所・入居施設も整備されてはいない。

 

そんな時代もあって、自分の周りに障害を持った人があたり前に存在していた。僕らが一緒に遊んでいたのは「てっちゃん」と呼ばれている知的障害者だった。学校帰り、広場で野球をやる時に「おまえ、とりあえずライトね」なんて言いながら守備をさせていた。小学生だった僕ら悪ガキの帰りをずっと待っている人だった。今思えば3~40歳くらいだったような気がする。

 

「てっちゃん」は、自転車のタイヤ、裸のリムを棒で転がす遊びを、日がな一日やっている人。僕らが学校から帰ってくるのを、心待ちしていたのだと思う。子供だった僕らは、からかいながらも残酷な扱いをしていた気もする。

 

現在は、精神障害、知的障害だと発覚すると、あっという間に養護施設や特別なホームに入れられる。健常者から隔離される時代だ。たぶん、僕らの「てっちゃん」は、社会的に無害だったのだろう。完全に野放し状態だった。今は小さな子供を抱えるお母さん達が、自分の子育ての周囲にそのような障害者を放置することをよしとしていない。知的・精神障害者にとって苦難の時代なんだろうね。

 

「てっちゃん」、どうしてるかな・・・。