akimof の日記

酔いどれアキモフは、電気羊の夢を見るか?

自己啓発やらライフハックやら

自己啓発、啓蒙、ライフハックといった書籍のジャンルがあります。インターネットの世界でもそういったサイトが多く作られている。人生の生き方、仕事の進め方、コミュニケーションの取り方などを中心に、あらゆる作家や先生や経営者がさまざまな意見を言っている。珠玉の言葉やら、生き方指南やら、友達つくりやら、成功哲学やら・・・。これらのハウツー本が、書店の中でそれなりのコーナーを占拠している国は日本だけだと思いますが、どうでしょう?

日本人は、みんなそんなに不安な人生を送っているのでしょうか。ほんの少しでも心の安定が欲しいと願っているのでしょうか。

それとも、参入障壁の低いジャンルということで、出版社が簡単に企画を立てる。そしてライターも専門書を書く時のような資料と知識を必要としないからたくさん存在する。そういった出版側のマーケティング上の理由だけで本があふれていて、単純に読者はそれに乗せられているだけなのでしょうか。

いずれにせよ、こういった人々の悩みや不安につけこんで商品を売っているという点でこのジャンルの本は、通販番組の美容やダイエットなどと同じ種類のものといえます。利用する人にとっては、効果のある人もいれば、役にたたない人もいるかもしれない。商売繁盛のために、自己実現のために何冊も読破する人もいれば、自己啓発を愉しみの領域まで持っていっている人さえいそうです。

でも、これ、戦後の日本に入り込んだ壮大な宗教のような気がしてならない。象徴的なイコンがあるわけではなく体系だってはいないので一見してそうは見えませんが、自己啓発、啓蒙、実現という言葉を通した「自分イコン」とも呼べる宗教です。こんなことを言うと叱られますが、自分が好きでたまらない人が入信する宗教なんでしょうね。

自分のことが好きでもなく、他人に自分がどう見えるかもさほど関心がない人。あるいは、珠玉の言葉や人生指南、成功哲学などを必要とする人生を歩まなくとも、所詮は「自分は自分」と割り切れる人。そんな人たちはこれらの書籍を手に取ったこともないでしょう。

別に、善し悪しを述べているのではありません。ただ、なんとなく思っていることを語ってみました。