akimof の日記

酔いどれアキモフは、電気羊の夢を見るか?

50年後の日本

50年後というと、いま30歳の人たちが80歳になり平均寿命を迎えるくらいですね。

国立社会保障・人口問題研究所がまとめました。50年後の日本の人口は、なんと8600万人に減少するそうです。現在から4000万人!も減ってしまうのですね。そのうち、65歳以上が40%で、15歳から65歳くらいまでの生産人口も4400万人程度に落ち込むという推計が発表されました。

恐ろしい推計です。政治家が自分たちの利権を守るためにチマチマした議論をしているのが、根本から崩れてしまいかねない数値です。

いまから50年前といえば、1962年。高度成長が始まって日本がどんどん豊になっていった時期です。オリンピック、新幹線、高速道路、万国博覧会など、次々と繁栄の象徴のような国家事業などが進み、人々も没落のイメージなど浮かべることはありませんでした。さらに、あのバブルがはじけた90年代以降でさえも、失われた20年といわれ失速はしているけれど、かろうじて日本は世界の第3位の経済大国であり続けている。

しかし、これからはそうはいかない。今回、発表された数字は、これから10年、20年と猛スピードで坂をころげる日本の姿が目に浮かぶものです。なにせ50年後には、生産をになう人口が半減し、その数で同じ数くらいの老人たちを食べさせることになるわけですから・・・。よほど高度に効率の良いサービスや事業を生み出して、世界の中で利潤を生み出している地位にいなければ、いま議論されている「ものづくり国家」がどうしたという視点では立ち行かなくなるでしょう。

加えて、日本人にとって一番に軋轢が生まれることになるでしょうが、相当数の移民を受け入れないことには、国内のサービスや事業が回らなくなることは目に見えています。はたして、日本人に移民国家としてのハイブリッドな選択ができるかどうか。

ポール・クルーグマンのいう、マクロ経済における成長の最重要な問題である「生産性」「再分配」「失業」のすべてのジャンルにおいて、議論が追いつかなくなるほどの人口の減少がおきている。

しかし、僕は、この数字は甘いのではないかと感じている。あと20年、30年ほどするとまた同じような統計が作られると思うのですが、もっと減少が進んでいく気がしているのです。これは理論だったものではありません。周囲の様子を眺めているだけのあくまで印象でしかないのですが、若者はますます結婚をしない方向にいき、子供も生まれないままの社会がどんどん加速するのではないかと思っています。

この統計数字が基本から抜けて議論される政治や理念や経済政策は、短期的な利益誘導と思われても仕方がない。そんな気さえしますね。ああ、見てみたい未来だけど生きてないだろうな(笑)。