akimof の日記

酔いどれアキモフは、電気羊の夢を見るか?

デスマーチにのって

19世紀末の世界人口は現在の中国とほぼ同じ14億人であり、わずか120年ほどで70億人にまで膨れあがることになった。

難しい経済理論はわからない。正しい理論が存在するのかどうかもわからない。ただひとついえることは、この眩暈がするような世界人口の爆発は、国家というシステムが持つ富の再分配をつかさどるという機能を破壊し、いままでの経済理論や国家論では何をするにもまったく歯が立たないと思えるくらいに、臨界点をもたらしているということだ。

食糧問題、エネルギー問題、そして戦争。僕たちを囲むあらゆる問題は、今世紀も増え続ける世界人口を背景にして語られないと大きく見誤ってしまう気がする。数億人がそこそこ豊だった時代の理念と、70億人が豊かさをめざしている時代のそれとは全く違うものになるだろう。大きなパラダイムの転換期がきているという認識をもっていないと、<このままでは>間違いなく訪れるはずの大規模な危機に世界は耐えられないかもしれない。

日本中の原発を止めたとしても、新興国や発展途上国ではこれからも膨大な数の新規原発が作られる。彼らの発展を拒む権利を他国は有さない。そして世界は確実に繋がっている。

ソフトウェア業界に「デスマーチ」という用語がある。通常の状態では成功の確率が低いプロジェクトや納期が破綻している仕事に、無理に参加させられている状態を指す言葉だ。「死の行軍」ということだが、いまの政治や日本の経済を見ていると、まさにデスマ状態にいるような気がしてならない。

いったい我々は、どこへ向かって行進してしているのだろう?