akimof の日記

酔いどれアキモフは、電気羊の夢を見るか?

年金と強制労働

厚生年金の支給年齢が65歳になるため、民主党は、企業に対して、労働者をその年になるまで雇用すること「義務化」させる法案を考えているらしい。もちろん、経団連や商工会などの企業側は猛反発。逆に、連合などの組合側は推進に向け団結しているわけだけど、これに関しての話はちょっと待てな気持ちでいっぱいなんだ。そもそも、国民年金も厚生年金も制度そのものの屋台骨が揺らいでいるのは事実で、国民の目をこの問題からなるべく移すためにこの「義務化」問題を持ち出してきて、法案を審議しているように見えてならない。

「健康で働きたい人が増えている」だの「労働に生きがいを持っている人が60歳で定年を迎えるのは残念」だの、ここのところ与えられている医療費いらずの健康な老人のイメージは、崩壊しつつある年金財政を労働問題にすり替えるために政府が作り上げたイメージ、つまりプロパガンダだと思うのは僕だけだろうか。年金がしっかりと支給され、ある程度の蓄えがあって生活に困らなければ、実のところは働きたくない!という人の方が本当は多いのではないかな。もうちょっとローンが残っているとか、少々お金に困っているから仕方なく定年後も働いているというのが実情であって、「健康、生きがい、働きがい」一辺倒の厚労省の見解とマスコミの伝え方には違和感を感じる。

確かに僕は怠け者で、すれっからしだから、そんなふうに思うのかもしれないけど、人は夢や希望を抱いて老年までせっせと働きたいはず、なんてことは、性善説というか、政府がここ十数年にわたって国民に植えつけてきた幻想で、にわかには信じがたい話だと思っている。彼らの本音は、「国としては年金払えない、医療費も負担できない、とにかく手のかからないように生きてね」なんだと思う。